• HOME
  • ブログ
  • その他
  • ビーチバレーボール日本代表・庄司憲右選手に直撃インタビュー 厳しい世界だが、何とかパリ五輪の出場権を獲得したい!
ビーチバレーボール日本代表・庄司憲右選手に直撃インタビュー 厳しい世界だが、何とかパリ五輪の出場権を獲得したい!

ビーチバレーボール日本代表・庄司憲右選手に直撃インタビュー 厳しい世界だが、何とかパリ五輪の出場権を獲得したい!

ブラジルやイタリアなど、海外ではインドアより人気が高いビーチバレー。
残念ながら日本では競技としての認知度がまだ低く、特に男子選手については、よく知らないという声が多いのが実情だろう。
そこで今回は、現在日本代表として活躍している庄司憲右選手にビーチバレー界の現状と、今後の目標についてお話を伺った。

Profile.
Kensuke Shyoji
生年月日:1990年2月13日
出身地:鳥取県境港市
血液型:O
身長:183cm
体重:82kg
好きな食べ物:お肉
嫌いな食べ物:納豆
所属:ハウスコム株式会社
・スポンサー 共栄グループ/日下部建設株式会社
・ウェアスポンサー Hurley
・その他スポンサー HIRO GINZA/西川 AIR/グリコパワープロダクション

身長は多分もう伸びないので高さではなくテクニックで勝負!

――ビーチバレー選手の1年間の大まかなスケジュールを教えてください。
 毎年4月の後半ぐらいから国内戦がスタートし、10月ぐらいまでは月1、2回開催される国内大会に出場します。また、海外で行われるプロツアーは、早いものだと3月から開催され、12月までの約10ヵ月に渡って世界各地で試合が行われます。海外の大会に出場するには渡航費などの経費が発生するので、どこの大会に、何回参戦するかはペアの経済事情によって大きく異なりますね。僕の場合、所属会社やスポンサー各社の協力もあり、今期の試合数は国内・海外併せて17試合(ひとつは棄権)に出場することができました。

――現在の賞金システムについて、基本的なところを教えてください。
 年によって変わる部分もあるのですが、今シーズンの国内ツアーでいうと、7つある大会と全日本選手権の優勝賞金がそれぞれ100万円で、ファイナル1試合が200万円でした。

――ということは、国内ツアーにすべて優勝してもペアで総額1000万円ということ?
 そうですね。それに前半と後半でワールドチャレンジ賞として、それぞれ100万円ずつ出るので、これらをすべて獲れれば1200万円ということになるでしょうか。また、違うグレードの大会もいくつかありますけどポイントの関係上僕たちのペアは出場していません。

――海外の賞金はどうなっていますか?
 現在、海外のプロツアーは上から「エリート」「チャレンジ」「フューチャー」の3つのカテゴリーに別けられており、獲得しているポイントによって出られる試合が限定されています。僕らは現時点で「フューチャー」の大会に出場していますが、このカテゴリーの試合だと優勝賞金は平均1000ドル。今の日本円だと約13万円強でしょうか。大会数は年間20~30試合ぐらいありますが、渡航費などかなり経費がかかるので、そう多くの大会には出場できない。できるだけ近場の大会であったり、会場がまとまっているエリアの試合を選んで出場するようにしています。

――でも、「フューチャー」となると、多くの大会で優勝したとしても渡航費や宿泊費などで赤字になってしまうのではないですか?
 そうですね。確かに賞金だけでは赤字ですね。ただ、所属先というかスポンサーがついている選手であれば、経費を負担してもらえたり、年間いくらというスポンサー費をいただくことで、何とかやっていくことはできます。でも、スポンサーとの契約はあくまでも個人契約ですから、ペアであってもスポンサーが違えば出る金額も違うので、どの大会に出るかはペア同士で話し合って決めることになる。その辺のやりくりも難しい部分がありますね。
 「チャレンジ」や「エリート」に上がれば賞金も高くなりますが、そこへ行くためには「フューチャー」でできるだけ試合に出て、少しでも多くのポイントを稼がなければならない。特に移動距離が長い日本人選手にとっては、その辺がジレンマですね。また、現状日本の男子選手は世界的に見てランキングが低いので……。

――なるほど。そうすると日本人選手の場合は、現状ビーチバレーだけで生活していくのは難しいということですね。
 スポンサーがつかない限り難しいかもしれませんね。現状男子の場合、プロとして生活していけるのは国内でトップ10に入るというのが一つの目安ではあります。ただ、女子の場合はもう少し多いかもしれません。

――現在の目標は何ですか?
 パリ五輪への出場権を獲ることです。実質もう2年を切っているので、何とか頑張って獲得したいと思っています。出場権を獲るには、ランキングを上げる、世界選手権に勝つ、それに大陸枠に入るという3つの方法があるのですが、前の2つは現状厳しいです。出場権を得るには最後のアジア大陸枠を確保するしかない。でも、これも1枠しかないので、狭き門ではあるんですけれども。

――現在、アジアでの日本のランクは?
 正直あまり高くはない(苦笑)。オーストラリアやカタールなども同じアジア枠なので、この辺りがライバルですね。カタールは帰化したアフリカ系の選手もいますし、中国も大型の選手がいるので強敵は多いです。

――いろいろな国でプレーされていると思いますが、最も印象に残っている国はどこですか?
 そうですねぇ……特に印象に残っているといえば、アフリカのルワンダでしょうか。遠かったということもあるのですが、現地の人たちはほとんど東洋人を見たことがなかったようで、物珍しい目で見られたのが印象的でしたね。ルワンダではビーチバレーを知っている人が少ないらしいんですけど、ヨーロッパの大きな選手と戦う僕たちの姿を見て、みんなが応援してくれました。その応援の仕方もかなり熱狂的で、まるでサッカーの試合のように得点を上げるとイスを振り上げたり、大歓声を上げるといった具合。歴史的な背景もあるとは思いますが、先ごろのサッカーW杯と同じで、日本の選手に対してすごく好意的だった印象があります。

――普段トレーニングはどれくらいなさっていますか?
 トレーニング・メニューはトレーナーの方にお願いして組んでもらっていますが、今のオフシーズンは連続して4日トレーニングして1日休むという、4勤1休というサイクルで行っています。時間的にはアップからスタートして、1日2時間半ぐらいですね。

――何歳ぐらいまで選手を続けようと思っていますか?
 何歳という目標があるわけではありませんけど、アメリカの選手などは50歳を過ぎてもプレーされている選手がいるので、できる状況であれば、それぐらいまで続けられたらいいなとは思っています。

――最後にファンの方へのメッセージをお願いします。
 ここ数年、コロナ禍の影響で試合を見ていただく機会がなかったのですが、今年に入ってようやくお客さんに見てもらえるようになったので、選手としてとてもうれしいことだと感じています。観客のみなんもそうだと思いますが、プレーしている僕たち選手も、大勢のお客さんの前でプレーするほうが俄然力が入る。ビーチバレーという競技を盛り上げるためにも、できる限り会場へ足を運んでいただければ幸いです。応援よろしくお願いいたします!

――本日はありがとうございました

取材・文:VOLLEYBALL HEROES編集部
撮影協力:川崎マリエン

※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA