宮浦健人選手に聞くポーランドリーグと初の海外生活⑦

宮浦健人選手に聞くポーランドリーグと初の海外生活⑦

PWSZニサのプレーオフ進出は実に20年ぶりの快挙!
初戦は本大会トップのジェシュフ戦だが、全力を尽くし、ぜひとも勝利を手に入れたい!!

――前回のインタビューから3週間が経ちましたが、この間の試合の総括をお聞きしたいのですが。

 そですねぇ、この3週間でジェシュフとワルシャワの2チームと試合をしたのですが、どちらも負けてしまいました。ただ、下位にいるチームも星を落としたので何とかプレーオフへの進出は決まり、とりあえずホッとしています。

――前々週のジェシェフ戦ではかなり活躍されたようですが、どんな試合展開だったのですか?

 スタメンで出ていたOPが足を攣ってしまい、代わって2セット目くらいから試合に出場しました。久々にスパイカーとして長時間プレーができてセットも取ったんですけど、結果的には負けてしまったので……。

――ご自身のプレーの内容はどうでしたか?

 サーブも決まっていましたし、スパイクの決定率も良かったですね。体調も良かったので、ある程度思ったようなプレーはできた試合でした。でも、その分もっと点が取れたのではないかとも思う。ミスもありましたし、もう少しアグレッシブに行けたら勝てたのではないかと考えると、反省する部分がありますね。

何とネットの上に顔が!? この高さはやっぱり驚異的!

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――ポーランドリーグのプレーオフはどういう戦い方になるのですか?

 組み合わせとしてはA組が1位対8位、B組が2位対7位、C組が3位対6位、D組が4位対5位の対戦となり、次はA組の勝者とD組の勝者、B組の勝者とC組の勝者、そして最後はまたそれぞれの勝者同士で戦って優勝を決めることになります。
 各試合はホーム&アウェー方式で行い、3試合勝ったチームが勝者となるので、最長だと同じカードで5試合行うことになります。

――プライベートについてですが、身の回りで何か変わったことはありましたか?

 遠出もしていませんし、これといって変わった出来事はないかなぁ……。ただ、ここ週週間、暖かい日が続いたかなと思ったら雪が降ったりといったように寒暖の差が激しくて、体調管理が大変でしたね。着る物を選ぶのが一苦労で、シャツ1枚でいい日もあれば、ダウンを着ないといけない日があったりして、1週間くらい前に風邪をひいて練習を休んだ日もありました。医者に行くほどでなく、お粥を作って食べて寝ていたら治りましたけどね(笑)。

――リーグも終盤になりましますけど、今のうちにポーランドでやっておきたいと思っていることはありますか?

 そうですねぇ、やはり本格的なポーランド料理を食べておきたいですね。リーグ中はあまり時間もないので、近くのマーケットなどで買ったもので済ませているので、代表的なポーランド料理をゆっくり味わいたいと思っています。帰るまでには必ず!

ポーランドで一番有名と言っても過言ではない「ジュレックスープ」がコレ!  この写真はニサにあるポーランド料理店のモノ。パンに入っているのが珍しかったので撮影しました。ポーランドへ行ったら必ず食べてみてください。ホント美味しいですよ!

ポーランドで一番有名と言っても過言ではない「ジュレックスープ」がコレ!  この写真はニサにあるポーランド料理店のモノ。パンに入っているのが珍しかったので撮影しました。ポーランドへ行ったら必ず食べてみてください。ホント美味しいですよ!

――4月7日に今年の日本代表選手の発表がある予定ですが、代表入りに向けて思っていることはありますか?

 代表に選ばれたら、自分のパフォーマンスをすべて発揮できるようにしたいというのは当然ですが、チーム内でのポジション争いもあるので、合宿から100%力を出せるような状態にしておきたいとは思っています。
 試合に出場する機会は少なかったですけど、ポーランドリーグでプレーしてみて世界のトップリーグの力が実感としてつかめたことは、大きな収穫だと感じています。日本でプレーしていたときと比べて平均値が上がったというか、OPとしての引き出しが増えたと思う。こっちで学んだ経験を活かせれば、代表としてもきっと昨年より上のプレーができると感じています。

――「高さ」への対応力もついた?

 そうですね。日本でもMDでは健太郎さん(髙橋健太郎選手)など、高さのある選手はいますけど、サイドで高い選手はそういない。こっちではOHでも2mオーバーの選手はたくさんいるので、高さとパワーへの対応力はついたかなと思う。まだまだ少しですけどね(笑)。ただ、高さに対する恐怖心というか、気後れみたいなものは多少解消できたと感じています。

――それは心強い! ポーランドの経験を活かして、代表選手としても頑張ってください。ありがとうございました。

HEROES EYE
今回の取材で「チーム内でのポジション争いもあるので、合宿から100%力を出せるような状態にしておきたい」と言った宮浦選手。代表内でも同じポジションの選手同士は皆ライバル。常に「自分が1番だ!」という強い意志をもって練習に取り組まなければ上は目指せない。五輪フランス大会はもう来年に迫っている。WBCでの大谷翔平さんの言葉ではないが、いつまでも海外選手のプレーに憧れているばかりではメダルなど夢のまた夢。残された時間はそう多くない。

 次回は試合の結果次第で宮浦選手の日程が変動するため、現在のところ掲載日時は未定です。決まり次第TwitterおよびInstagramにて予告をアップさせていただきます。お楽しみに!

●プロフィール●
宮浦健人
熊本県出身
1999年2月22日生まれ 
身長190cm
体重86kg
血液型 A型
左利き

取材・文:HEROES編集部
協力:PWSZ ニサ
●Nysaのウェブサイトへのリンク
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