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2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MENで3連覇を狙うサントリーサンバーズ密着プロジェクト FINAL編

2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MENで3連覇を狙うサントリーサンバーズ密着プロジェクト FINAL編

DATA
・取材日:2023.4. 23(日) V.LEAGE DIVISION1 MENファイナル
・開催地:国立代々木競技場第一体育館(東京都)
・試合開始時間:14:08
・対戦相手:ウルフドッグス名古屋

■本日の試合について

 Web版 「VOLLEYBALL HEROES」では、2022-23 V.LEAGUE DIVISION1 MENで3連覇を狙うサンバーズに半年間密着し、その戦いの様子と舞台裏を全20回に渡ってアップしてきた。3月30日に「レギュラーシーズン編」は最終回を迎えたが、それから約3週間、ついに3連覇が懸かった決戦の日がやってきた。

 V.FINAL STAGE FINAL決勝は4月23日、場所は国立代々木競技場第一体育館。対戦相手はレギュラーラウンド1位通過の「ウルフドッグス名古屋」。4月9日に京都で行われたファイナルステージでは、フルセットの末にサンバーズが勝利を納めていたが、この結果が決勝の戦い方にどう影響するかが注目された。

1964年に建築されたとは思えないモダンな体育館。ここでバレーをすることも夢のひとつと語ったのはサンバーズ・セッターの大宅選手

1964年に建築されたとは思えないモダンな体育館。ここでバレーをすることも夢のひとつと語ったのはサンバーズ・セッターの大宅選手

 14時08分。定刻どおりに試合は開始される。観客数は7293人。会場の約半分が赤一色で染められていたが、両チームとも応援団が赤色のシャツを着用しているので、よくよく見ないとだれがどちらのファンかわからない情況であった。

 1セット目、開始早々からウルフドックスのキャプテン・クレク選手はギア全開。気迫のこもったスパイクを次々とサンバーズのコートに打ち込み、1セット目は23対25でウルフドッグスが取る。サンバーズに硬さは見えたものの、この時点ではまだまだこれからというムード。2日前に行われた事前記者会見で、両監督とも「簡単に勝てる相手ではない」という発言をしていたが、レギュラーシーズン2勝2敗という数字を見ても、両チームに大きな力の差はないと思われた。

だれの目から見ても勝ちにきたことがわかるプレーを披露したクレクキャプテン。試合後に抱き合っていた奥様は金髪美人、まるでスーパーモデルのようだった!!

だれの目から見ても勝ちにきたことがわかるプレーを披露したクレクキャプテン。試合後に抱き合っていた奥様は金髪美人、まるでスーパーモデルのようだった!!

 しかし、2セット目がはじまると両チームの差が徐々に広がっていく。サーブミスなど、失策が目立ちはじめたサンバーズに対し、クレク選手の奮起に刺激されたかのように、ウルフドッグスの選手たちのプレーがどんどん光り出す。18対25。サンバーズはこのセットも失ってしまう。試合後のインタビューで、サンバーズの山村監督が「大きな分かれ目は2セット目にあった」と振り返ったように、このセットを取ったことでウルフドッグスが勝利への確信を一気に高めたように見えた。

 3セット目の終盤に入り、サンバーズはこの試合で初めて粘りのあるプレーを見せたものの、あと一歩が続かず26-28でゲームセット。この瞬間、サンバーズの3連覇の夢がついえた。

何かがうまく噛み合わなかったサンバーズ。この悔しさを忘れずに……。

何かがうまく噛み合わなかったサンバーズ。この悔しさを忘れずに……。

 この試合でのサンバーズのOPムセルスキー選手のアタック決定率が44.7%であったのに対し、ウルフドッグスのOPクレク選手は58.7%。主砲の成績がそのまま現れた結果となってしまった。前試合ではムセルスキー選手の活躍が光っていただけに、ストレートでの敗戦は予想外であったが、前の負けを踏まえて対策を練ってきたであろうウルフドッグスと、3連覇への重圧がかかっていたサンバーズの勢いの違いが勝敗を分けた決勝戦であった。

ウルフドッグス名古屋は本当に強かった。優勝おめでとうございます!!

ウルフドッグス名古屋は本当に強かった。優勝おめでとうございます!!

【HEROES EYE】
 Webをスタートすることになり、1弾目の連載企画としてサントリーサンバーズに取材をお願いしたのは2022年の7月のこと。企画内容などいろいろチームと相談させていただき、ナビゲーターとして藤中颯志選手、鍬田憲伸選手、髙橋塁選手の新人トリオにお願いすることになりました。
 新人選手にはプレー以外でもたくさんの仕事があり、慣れない環境であるにもかかわらず、快く協力してくださった3選手に心より感謝申し上げます。今年、3連覇の夢は叶いませんでしたが、この新人3人+山本 龍選手(ピンチヒッターで出演していただきました)で、3年後には必ず3連覇を達成してくれることをお祈りしています。
 この場を借りて、チーム並びに協力いただいたすべての方々に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

栗山選手のSNSには度々お子さんたちが登場しています。これからは遠征や試合で家を空けることはなくなるはずですので、お子さんたちとの時間をたくさん育んでください。引退は、お子さんたちにとっては喜ばしいことなのではと思います。
この決勝戦にも出場した小野選手は、引退をやめてもいいのではと思わせてくれた選手でした。三島大会では息子を応援するご両親の姿も拝見しました。引退は、輝く未来へのスタートだと思っています。

今季で引退する栗山選手と小野選手へ
この決勝戦にも出場した小野選手は、引退をやめてもいいのではと思わせてくれた選手でした。三島大会では息子を応援するご両親の姿も拝見しました。引退は、輝く未来へのスタートだと思っています。

栗山選手のSNSには度々お子さんたちが登場しています。これからは遠征や試合で家を空けることはなくなるはずですので、お子さんたちとの時間をたくさん育んでください。引退は、お子さんたちにとっては喜ばしいことなのではと思います。

本当にお疲れ様でした!!

■チームからのコメント

 いつもサントリーサンバーズに温かい応援をありがとうございます。サンバーズの選手も入れ替わり、他チームも力を付けている中で厳しいシーズンとなりましたが、最後まで戦い抜けたことはファンの皆様の応援があったからこそです。勇退する栗山選手、小野選手を花道で飾ることは出来ませんでしたが、彼らが残した功績は今後もサンバーズの歴史に刻まれます。今シーズンは3連覇のかかった黒鷲旗、昨年準優勝だったアジアクラブ選手権が残っています。サンバーズの強さを示すべく、最後まで全力で「PLAY HARD」を体現します! 今後ともサントリーサンバーズにご声援のほどよろしくお願いします。

■ファイナル決勝の試合結果

2023年4月23日(日)

サンバーズ 0 23-25 3 ウルフドッグス
18-25
26-28

この連載企画と連動して「VOLLEYBALL HEROES」YouTube版がスタートしました!  新人3選手のキャラクターを紹介する動画を配信しています。チャンネル登録・高評価・Goodボタンのプッシュよろしくお願いいたします!!

取材・文:HEROES編集部
協力:一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
   サントリーサンバーズ

※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。

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