サントリーサンバーズ密着プロジェクト　第13回東レアローズ戦

2023.02.06

　１セット目と２セット目については、ネット際の細かなミスがもっと少なければ自分たちのペースで試合運びができたのではないかと感じています。良かった点としては、激戦となった４セット目の終盤でもディマの攻撃力を存分に生かしていたこと。ああいう闘い方ができているのは、チームの状態が良い方向へ向かっているからだなと感じました。
　自分が今日ベンチ入りできなかったのは、2週前のVC長野戦で左肩を痛めた後、しばらく練習を休んでいたためです。3日ほど前からスパイク練習も開始しましたが、まだ完全に痛みが取れない状態なので、大事をとって外れました。ただ、確実に快方に向かっていますので、心配はご無用です！

鍬田選手とディマ選手の息子さん（小学2年生）はとても仲良し。いつもは英語（ほぼ単語だけ）で話をするのに、だれから教わったのか今日は「マッサージして」と可愛く日本語でおねだりされたので、観戦しながら肩揉みのサービス。疲れたので「タイム」と言ったんだけど、英語がわからないフリをして続行させられたとか。将来お父さんのような選手になってくれたら、マッサージの甲斐があるかも!?

　東レで印象に残っているのは、ミドルブロッカーの西本圭吾選手ですかね。技術面はもちろんですが、雰囲気を盛り上げていこうという気持ちがコートの外にいる自分にも伝わってきました。自分自身もチームを鼓舞することを大切にしているので、ああいう選手を見るととても刺激になります。見習うべき点が多いなあと感じました。
　そういう点ではチームメイトのアライン選手にも変化が見られます。これまではチームについて行くというスタンスだったように思うのですが、今はチームが劣勢なときも、自分から盛り上げていこうとする積極性が感じられるようになりました。日本語の上達が早いのも、そういう気持ちが根底にあるからじゃないかなと思っています。実際、何試合か前アラインと対角を組んだときにそう実感しました。アラインのこの変化は、チームにとってすごく大きなことだと思っています。

　本を読む（というか字を見る）のがずっと苦手だったんですが、人から「本を読んだ方がいい」と勧められたこともあって、スポーツマンとして何か心に残るものをつかめたらいいと思い、最近、サッカー日本代表の長友佑都選手の本を読みはじめました。何でもハマるとのめり込むタイプなんですけど、まだ読書はそこまでは行ってないかな。なにせ漫画も読まないくらいでしたから……。まずは最初の一歩ということで、頑張って読破します！
　脱毛サロンに通っていることを、前回の連載で塁に暴露されてしまいました(笑)。行こうと思ったきっかけは、塁と同じで、自分のユニフォーム姿の写真を見て、スネ毛が目立って清潔感がないように思えたので、脱毛コースは足だけです。お陰でスネはツルツルになってきましたけど、施術は結構痛い。全身やってる塁を尊敬します（笑）。

　何でものめり込む性格なので、食べ物も気に入るとそればかりを食べてしまう傾向があります。今、毎日でも食べたいのはタン。特に厚みがあって柔らかい芯タンが大好きです。焼肉屋さんへ行ったら必ず頼みます！
　おふくろの味は？　とよく聞かれるのですが、自分は昔からその時期にハマっているものを偏って食べるほうなので、これという料理が思い浮かばない。強いて言えば鎮西高校時代、毎日食べていた「塩おにぎり」が僕にとってのおふくろの味かもしれません。具もなく、ただ海苔が巻いてあるだけのおにぎりです。部活の前に食べていたのですが「今日の練習もきついんだろうなぁ」と気持ちが後ろ向きになる日も、塩おにぎりに背中を押されて頑張れたような気がします。毎日作ってくれた母に改めて感謝です！

HEROES EYE
　今週東レ戦が行われたのは三島市民体育館。サントリーのホームゲームと比べ、収容人数にかなり差がある会場だったが、ほぼ満席の観客に見守られての試合は、かなりの盛り上がりを見せていた。土曜日の観客動員数は980人。この人数では1万人以上入る大きなハコは必要なく、閑散としたムードが漂うだけ。現状、観客数に会場のキャバが見合っていない試合が多いのは事実だろう。完全プロ化など、Vリーグ機構も改革を進めようとしているようだが、手当が遅れればファン離れに拍車がかかってしまうばかり……。1日でも早く大会場を満員にできるVリーグになって欲しい。