サントリーサンバーズ密着プロジェクト第19回ウルフドッグス名古屋戦

2023.03.20

　17日にファイナル進出が決定したことで少しほっとしています。もちろんファイナルへは１位進出が目標なので、これでいいという気持ちではありませんけど。今週の試合は少しイレギュラーで、17日の金曜日と18日の土曜日に試合がありました。金曜日に試合をするのは今季2回目だと思います。

　今週は激戦になるだろうと予想はしており、それでも何とか連勝したいと思って臨んだのですが、先勝出来たものの終わってみれば１勝１敗……。２戦目の敗因はいろいろありますが、１セット目の入り方の悪さが勝敗を左右したように感じています。両日とも１セット目はウルフさんに取られてはいるのですが、前日の試合のほうが自然体で入っていけたので後に引きずらなかったのですが、２日目は勝ちたい思いが強かったためか、修正が効かなかった。改めて試合開始早々の流れの重要さを考えさせられた試合でした。ともかくここまできたら３連覇に向け、残り試合すべてに勝てるよう全力で戦うしかない。１位通過できるよう頑張りたいと思っています。

　18日は今季ラストのホームゲームでした。多くのファンが会場へ足を運んでくださいました。ファンとの一体感を味わうことができたのでとても嬉しかったです! 　また、この日は栗山雅史選手と小野遥輝選手の勇退セレモニーも行われました。２人からのあいさつがあり、選手全員で胴上げをしました。少し寂しい気持ちもありますが、２人とも退社するわけではないので、これからも交流する機会はあると思っています。お疲れ様でした！

　サントリーに入社してもう少しで1年になります。このチームでバレーができて良かったなと実感しているのは、練習のクオリティの高さです。日々の練習でムセルスキー選手の本気のブロックを体感することができる。この高さのブロックは試合でもそうそう経験できることではありません。このチームで練習することによって、高さに関しての恐怖心や苦手意識は確実に少なくなっていると実感しています。

　この３週間でこれといったエピソードはなかったので、今回は僕のバレーの歴史と家族について少しお話ししたいと思います。バレーをはじめたのは小学校１年生ですが、本格的にやろうと思ったのは、テレビで春高バレーを見た小学校4年生のとき。柳田将洋選手のプレーを見て「将来ああなりたい!! 」って突然目覚めたんです。どんな場面でも常に100%の力でプレーしている柳田選手の姿に憧れ、そこから一気に本気モードに突入しました。

　幸運なことに春高への出場が叶うとともに優勝まで経験し、その後、サンバーズに入って柳田選手と同じコートでプレーをすることもできまた。振り返ってみると、小学校4年生のときに描いていた夢はほとんど叶っているんですよね……。

　僕は３人兄弟の末っ子で、10歳年上の姉と8歳年上の兄がいます。姉は何でも話せる存在で、兄はしっかり者で頼りになる存在。兄はまだ独身ですが、今は医学療法士として病院で勤務しています。姉はすでに結婚して7歳の息子がおり、実家の近くで暮らしていています。僕にとってはたった一人の甥っ子で、バレーボールをやっています。叔父の自分が言うのもなんですが、結構いいバレーセンスをもっているので、勝手に将来を期待しています（笑）。

　父は私生活に厳しく、母はバレーに厳しい（笑）。いろいろ厳しく意見されることもありましたが、どんなときも自分を応援してくれる頼れる両親です。その気持ちが十分伝わっているので、厳しい練習にも耐えられたのだと思っている。これからも親への感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいと思っています。

　将来は両親のような夫婦になることが目標。結婚は27歳くらいでしたいかな？　子どもはやっぱり３人くらい欲しい。もし、子どもがバレーをやりたいって言ったら、もちろんしっかり教えるつもりです!!

　非常にハードな試合になりました。ウルフドッグス名古屋の驚異的なディフェンス力には勝利への執念を感じました。我々は試合序盤で少し硬さが出てしまい、うまく試合に入ることができなかった点が悔やまれます。レギュラーシーズンの残り2戦に向け、しっかり準備して向かいたいと思います。最後のホームゲームとなったこの２日間、熱いご声援ありがとうございました！

2023年３月17日(金)