サントリーサンバーズ密着プロジェクト最終回パナソニックパンサーズ戦

2023.03.30

――残念ながらレギュラーシーズンの最終戦で連敗を喫してしまいましたが、主な敗因は何だったのでしょうか？

　そうですねぇ……。やはりムセルスキー選手が抜けていたのは大きかったと思います。スパイクの得点力もそうですが、ブロック力が下がってしまったので、相手にスキを与えてしまったというか、こちらのいい場面を作れなかったのが大きいです。

――ファイナルへの１位通過を逃してしまったわけですが、やはり残念ですか？

　ええ。昨日の試合を勝っておけば、１位通過への可能性は残っていたんですけどね……。まあ、ファイナル戦へは進めたわけなので、気持ちを切り替えて何とかファイナルで勝って３連覇は果たしたいと思っています。

――ムセルスキー選手を外したのはファイナルを考えてのことでしょうか？

　いえ、そういうわけではないと思います。確かにムセルスキー選手は大きな戦力には違いありませんが、ケガや他の理由で出場できないケースも十分考えられるため、普段から彼が抜けても戦えるようにするというのが、チームの目標としてあったんです。ただ、そこがまだできていなかったというのが、結果としてこの２試合に現れたんだと感じています。

――レギュラーシーズンを振り返っての感想は？

　自分としては、あっという間に終わってしまったというのが実感です。レギュラーシーズンでの１位は逃してしまいましたが、３連覇を狙える戦いができたのは自分として自信に繋がりました。
　ただ、プレー面ではもう少しできたんではないかとも思う点もあります。サーズレシーブに関しては、難しいフローター2枚の場面での対応や、ジャンプサーブではアライン選手の所に行くボールを大きくカバーしたりと、かなりできたかなとは思う部分はあるのですが、ディグの部分ではサンバーズのブロックが良くてかなり助けられた反面、そこを外してきたボールに対してカバーしきれなかったという反省があります。

――ファイナルに向けて自信のほどは？

　僕自身としては今シーズンが初となるのですが、チームとしてはすでに２連覇していますので、ファイナルでの戦い方というか、対応力という点では他のチームに比べると多少のアドバンテージみたいなものはあるんじゃないかと思っています。
　今シーズンプレーしてみて、ここぞっというときに全員が100%の力を出せるのがウチの強みだと感じているので、特に不安はありません。とにかく全力を出し切り、最後まで楽しんでプレーしたいと思っています。

――途中から参加した、新人の鬼木選手や山本選手のプレーについてどう感じていますか？

　山本選手はセッターとしては高さもある上にテクニックもあるので、いいプレーヤーだと感じています。チームにもだいぶ溶け込んでいるので、これから先、まだまだ伸びしろがあると思う。さらなる成長に期待しています。
　鬼木選手は今シーズンあまり出場のチャンスはありませんでしたが、2mオーバーという大型選手なので、ポテンシャルとしては十分期待がもてる。自分にはMBとしてのアドバイスはできませんが、Vリーグの試合に慣れてくれば、ブロックなど高さを生かしたプレーで、必ず大きな戦力になると思いますね。

――１年目はやはり大変でしたか？

　そうですねぇ、試合に対する慣れもあるのですが、それ以外でもいろいろ覚えなければならないことも多いので、気疲れというか精神面での緊張はありましたね。

　塁や憲伸と同じように脱毛のエステに通っているんですが、そこのサービスとして眉カットをしてもらいました。彼らとは違うエステサロンなのですが、コースの方は１回約２時間の全身コースで全10回。現在は２回目が終わったところです。極端ではないのですが、普通の人より少しだけ毛深いタイプなので、毛が多い部分の施術はちょっと痛い。後８回ちょっと不安ではありますが、スッキリした姿をお見せできるよう頑張ります！（笑）

――長期に渡りご協力ありがとうございました。

　レギューラーシーズンの最後を勝利で飾り、ファイナルステージに向けて勢いをつけたい試合でしたが、パナソニックの巧みなゲーム運びに苦しめられました。ファイナルステージでは心機一転、サンバーズらしい戦いができるよう、２週間をうまく使い挑んでいきたいと思います。ファイナルステージでも厳しく激しい内容の試合になると予想されます。引き続きサンバーズへのご声援をよろしくお願いいたします。