宮浦健人選手に聞くポーランドリーグと初の海外生活③

2023.01.13

――ポーランドリーグのお話を聞く前に、鎮西高校の先輩として、先日行われた春高について感想をお聞きしたいのですが、試合はご覧になっていましたか？

　はい。時差の関係でライブでは見られなかったのですが、YouTubeで見ていました。

――鎮西高校は準優勝ということで、２年連続でフルセットの末に惜しくも優勝を逃してしまいましたが、それについては？

　そうですねぇ……。決勝戦は確かに惜しい試合だったとは思いますが、それまでの試合も決して楽な試合ではなったですし、当たったチームのどこが優勝してもおかしくないような接戦だったので、優勝した駿台に運があったということではないでしょうかね。東山戦や東北高校戦など、負けていてもおかしくない戦いを勝ち上がって行ったわけですから、惜しいというより、後輩たちにはよくやったと言ってやりたい。去年の決勝戦も見ていますが、結果は同じでも、今年の方が確実に力はついてきていると思います。

――ご自身の春高での成績は？
　
　１年から３年まですべて出場しているのですが、１年生のときは１回戦負けで、２年のときの準優勝が最高の成績です。3年生のときはシード校だったので、1回戦は戦わず2回戦敗退でした。ですから春高には、いい思い出と悔しい思いでの二つがあります。２年時の準優勝は良かったと思っていますけど、決勝は体力的にきつくなっていたこともあって、東福岡に負けてしまったのが悔しい思い出になっています。ただ、僕が卒業した次の年は、サントリーに入った鍬田（鍬田憲伸選手）が頑張って優勝を勝ち取ったので、鎮西としてはリベンジを果たしたと言えるかもしれません。

――本題に戻しますが、ここ数週間５連勝と宮浦選手が所属するニサは調子がいいようですけど、チームの状態はどうですか？

　そうですね。ようやく本来の力が出せるようになってきた感じで、チームのムードもいいですし、調子は上向きになってきています。特にサーブが決まってきているので、結果的にブロックも良くなって、攻撃面でアドバンテージが取れるようになってきている。相手の攻撃の幅を狭めるような戦い方ができているのが、結果に出ているのではないかと思いますね。

――ご自身の調子はどうですか？

　ここ数試合は、主にリリーフサーバーとして出場しています。サーブの調子自体は悪くないと感じていますが、精度という点をもう少し上げていかなければいけない。スパイクもそうですけど、リリーフでの出場が多いので、いつ呼ばれても最高のパフォーマンスが発揮できるように備えておかなければならないと思っています。コースを狙ったスパイクや、ブロックアウトも取れるようになってきているので、大分こっちのバレーに慣れてきていると感じていますが、試合で結果を出せなくては意味がないので、１打１打を大切にプレーするよう心がけています。

――送っていただいた写真がニサの体育館ですか？　結構大きいですね。

　はい。3,000人くらい観客が入るらしいんですが、それでも毎回立ち見が出る。ニサ自体は人口が４、５万人程度と小さい町なんですけど、ポーランドはバレー熱が高いので、毎回満員の観衆の中でプレーできて嬉しいですね。

――もう一枚の写真はクリスマスのものですか？

　その写真は、大晦日と元旦に2日休みがもらえたので、ヴロツワフに行ったときのものです。クリスマスは終わっていたのですが、その名残りで飾ってあったクリスマスツリーです。もっと大きなものもあったのですが、何となく変わっていたので写真に撮りました。

――クリスマスはどう過ごしました？

　クリスマス休暇が４、５日あったので、ニサに閉じこもっていてもしょうがないと思い、イブの24日に一人でドイツに行ってきました。聞くところによるとドイツがクリスマスマーケットの発祥の地らしく、かなり街が賑わっていましたね。飾り付けなどもとても綺麗で、本場ヨーロッパのクリスマスを体験できたのは嬉しかった。ホント行って良かったです（笑）。

――年が明けて、ポーランドはますます寒くなりましたか？

　いえ、それが最近だいぶ暖かくなってきたんですよね。例年そうなのかはわかりませんが、ここ数日氷点下を下回る日が少なくて、平均5℃程度の日が多い。温暖化の影響があるのかもしれませんが、僕にとっては助かっています（笑）。

――体調に気をつけて頑張ってください。次回のレポートもよろしくお願いします。ありがとうございました。