宮浦健人選手に聞くポーランドリーグと初の海外生活④

2023.02.03

――現在のポーランドリーグの順位を見ると、ジェシュフというチームが１位のようですが、どんなチームでしょうか？

　そうですねぇ、ジェシュフのメンバーはスタメン全員がナショナルチームに入っていて、そのすべてがトップ選手と言っていいほど、レベルが高いチームですね。でも、僕の感想としては、今トップ４にいるチームの力の差はそうないように思います。

――宮浦選手のいるニサは、ここのところ順位を下げているようですが、何か理由がありますか？

　チーム自体の調子が悪いということはないのですが、ここ数週間は現在リーグ２位のヤストルゼブスキや、４位のケンジェジン・コジレ、５位のオルシュテインといった上位チームとの対戦だったこともあって、やや苦戦が続いています。

――８位までがプレーオフに残れるわけですが、ニサの可能性はどうですか？
　
　５位以下はかなり接戦ではあるのですが、チームの状態もいいですし、僕の感覚としては十分可能だと思っています。現在は９位という位置ですけど、今週から８位のルク・ルブリンと当たるので、まずここを叩くことが大切だと思っています。

――宮浦選手の現在の体調はどうですか？

　かなりハードなトレーニングもこなせているので、コンディションとしてはとてもいい状態ですね。

――試合には出ていますか？

　スパイカーとしてはまだ出られていないのですが、リリーフサーバーとして出場しています。できるだけ早くスパイカーとして定着しなければと思っているのですが、やはり選手層が厚いのでなかなか……。でも、ヤストルゼブスキ戦では、1セット目にサービスエースを決め、２ブレイクしてセットを取るのに貢献できましたし、ケンジェジン・コジレ戦でも２ブレイクすることもできているので、自分としての役割は果たせているのかなと感じています。

――オポジットというポジションについて、こだわりをもっていますか？

　そうですね、高校時代からずっとOPをやってきたので、できればそこを追求していきたいとは思っています。もちろん、将来チームからOHを求められるようになったら、それはそれで引き受けようとは思いますけどね。レシーブはあまりやってきてはいませんけど、嫌いではないですし。

――プライベートなことで、何か出来事はありましたか？

　オルシュテイン戦の後に２日ほど休みがあったので、チームメイト４人でヴロツワフへ旅行に行ってきました。写真にあるのはそのときに入ったトルコ料理のお店で出てきたデザートです。パイの一種なんですが、中は日本の餡子に似たものが入っていて、甘くてめっちゃ美味しかったです。

――クリスマスにはドイツに行ったり、かなりアクティブに過ごしているようですが、言葉や日常生活に不自由はなくなりましたか？

　言葉はまだまだですが、生活には大分慣れてきましたね。アクティブというほど活動できているわけではないのですが、せっかくポーランドに居るのに、休みに家にこもってばかりではもったいないと思うので、できるだけあちこち出かけて見識を広めようと考えているんです。時間を見つけてはカフェや近くにある湖に出かけたりもしています。日本では経験できないこともあるはずですしね。

――ポーランド料理で気に入ったものはありましたか？

　特に美味しいと思ったのはスープですかね。こっちはいろいろな種類のスープがあるのですが、どれもみんな美味しい。でも、一番は卵が入っているジュレックというスープですね。ちょっと酸味があるんですが、野菜もたくさん入っていて食べやすいんですよ。みんなビールやワインなどを飲みながら食べているんですけど、僕はお酒があまり好きではないので、もっぱらパンと一緒にスープをお代わりしています（笑）。

――今後のご自身の展望について考えていることはありますか？

　今はとにかくチームのスタメンに入ることですね。まだ、その先のことはわからないですけど、せっかくこっちに来たからには、何か結果を残したいとは考えています。どこのチームであれ、しばらくは海外で頑張ってみたいと思っています。

――ありがとうございました。