石川祐希帰国会見

到着口から出てきた瞬間。意外と荷物が少ないのにビックリ!?

　イタリアセリエAでの戦いを終えたばかりの石川祐希選手が５月13日に帰国した。到着直後に空港内で「帰国報告会見」が開かれ、多くのマスコミが参加する中、質疑応答が行われた。

　帰国してやりたいことはあるかという質問に「とりあえずはゆっくりしたいと思っています。ミラノにはおいしいものがたくさんあって、食事には困らない環境なんですけど……ただ、お寿司だけはまったく別物。食べたいもので言えば、やっぱりお寿司ですね」と笑顔で語った。

　イタリアリーグ8年目の挑戦となった今季は、自身初となるプレーオフ準決勝進出を果たし、強豪ペルージャにも勝利をあげた。この結果だけでも石川自身にとって躍進を果たした1年だったことがわかる。

　しかし「ペルージャに勝てたときも、プレーオフ準決勝に出場が決まったときもうれしかったですが、今帰国して改めて良かったか?　と聞かれると、もっとできたのではという気持ちが頭をよぎります。まだまだ上があるので、今季の結果に満足することなく、もっと上を目指したいという気持ちのほうが強いです」と語り、世界のトップ選手を標榜する石川選手のストイックさを覗かせた。

　日本代表チームでの役割については「ミラノのチームとは少し役割が違い、キャプテンとして日本チームをパリ五輪に導くのが自分の仕事」と、パリ五輪出場に向けての意欲を明確にした。

　最後とされた後も石川選手への質問が途切れず、会見は延長戦へ。長旅で疲れているにもかかわらず、嫌な顔を見せることなく、最後の質問まできちんと回答してくれたところがいかにも石川選手らしい。「ネーションズリーグには必ず参加します！」という言葉を残して会場を後にした。石川祐希キャプテン率いる「龍神NIPPON」。今年は何か大きなことをやってくれると思わせる帰国会見であった。

　石川選手、お疲れ様でした！

HEROES EYE
　昨年取材でミラノを訪れた際、コーディネーターから「日本人が経営しているお寿司屋さんがある」と伺った。結構歴史のある高級店らしいが、やはり日本のお寿司とは大分違うんだとか。それでもミラノではそこが一番日本のお寿司に近い物が食べられると評判で、日本人旅行客も多く訪れる店だという。石川選手がその店を訪れたことがあるか否かは定かではないが、会見での発言を聞くと、ミラノの寿司はどこも口に合わなかったのかもしれない。
　ちなみに長く滞在したパドヴァでは、日本人が経営するお寿司屋さんを見つけることはできなかったが、中国人が経営するお店があった。写真はそこでテイクアウトしたお寿司。石川選手が言うように、これはちょっと違うと思いませんか!?

これがパドヴァでテイクアウトしたお寿司。太巻きに衣を付けて揚げてあります!?

取材・文：HEROES編集部

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