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日本代表キャプテン石川祐希不在の初・ファイナルラウンド。日本は難敵フランスと初戦

日本代表キャプテン石川祐希不在の初・ファイナルラウンド。日本は難敵フランスと初戦

 「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022」は、いよいよファイナルラウンドに突入する。イタリア・ボローニャで7月20日(現地時間18時)に開幕、日本は初戦で翌21日の18時(日本時間:22日午前1時)からフランスと戦う。日本でのテレビ放送は22日の21時からの予定(BS-TBSにて)。

対フランスの戦績を振り返って

 予選ラウンドでの日本の成績は9勝3敗の勝点26で5位だった。対してフランスは9勝3敗で勝点28の4位。この数字だけを見ると実力は僅差、ほぼ互角と感じられるかもしれない。しかし、今大会の予選ラウンドで日本はフランスにストレート負けを喫しており、フランスは昨年の東京オリンピックで金メダルを獲得している。実力という意味では、数字以上の差があると考えるのが妥当なところだろう。

 ファイナルラウンドを前に、対戦相手であるフランスとの過去の戦歴(1964年~2022年7月現在)を振り返る。

 初対戦は1964年6月。この年の10月に初めて日本でオリンピックが開催され、バレーボールがオリンピック競技としてスタートした年でもある。それ以来、1986年9月までの約22年間、日本はフランスに負けなしであった。しかし、以降の約36年間で次第に日本の黒星が目立ちはじめ、現在までの対フランス戦の成績は23勝43敗。完全なる負け越しとなっている。

 日本が最後にフランスに勝利したのは2016年6月の「リオデジャネイロ・オリンピック世界最終予選兼アジア大陸予選大会」。このときは日本がストレート勝ちを収めたが、その後日本の白星はない。

日本代表のベンチで真剣な眼差しでパソコンの画面を見つめるフィリップ・ブラン監督(左)

日本代表のベンチで真剣な眼差しでパソコンの画面を見つめるフィリップ・ブラン監督(左)

 現在、日本代表を率いるフィリップ・ブラン監督は1985年から88年に活躍した元フランス代表選手。皮肉なことに、日本がフランスに勝てなくなった時期と重なる。今回、日本の監督として、母国フランス相手にどんな秘策を持って戦うのか、興味深いところである。

 そんな中、フランス戦を目前にして、キャプテンの石川祐希が練習中に左足を捻挫し、欠場が決定。日本にとっては大きな痛手となった。攻撃の柱を失った日本チームが、果たしてどこまでフランスに食らいついていけるか、チーム力が試される一戦となるだろう。

石川と同じポジションの髙橋藍。イタリアでの経験を発揮してほしい!

 今回の初戦は厳しい戦いになることが予想されるが、今年9月に開催予定の「世界選手権」、および2年後の「パリ・オリンピック」を見据え、勝ち負け以上に、着実に何かをつかんでほしいもの。

 選手一人ひとりの気力と、チームとしての結束力を見せてくれるような戦いを期待したい。

「FIVBバレーボールネーションズリーグ2022」ファイナルラウンド
龍神NIPPONメンバー13人決定!

1 西田有志(ジェイテクトSTINGS)
2 小野寺太志(JTサンダーズ広島)
5 大塚達宣(早稲田大学4年)
6 山内晶大(パナソニックパンサーズ)
7 高梨健太(ウルフドッグス名古屋)
8 関田誠大(ジェイテクトSTINGS)
9 大宅真樹(サントリーサンバーズ)
10 高橋健太郎(東レアローズ)
12 高橋 藍(日本体育大学3年)
13 小川智大(ウルフドッグス名古屋)
16 宮浦健人(ジェイテクトSTINGS)
20 山本智大(堺ブレイザーズ)


※本文中、選手名敬称略。高橋 藍の「高」は本来は梯子ダカのタカです。

取材・文◎山路洋子
協力:公益財団法人日本バレーボール協会
   一般社団法人日本バレーボールリーグ機構
※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。

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