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将来の「本格的プロ化 」を念頭に 2024年度からリーグ改変を開始するというVリーグ機構 果たして今度こそ新たな挑戦は実を結ぶのか?

将来の「本格的プロ化 」を念頭に 2024年度からリーグ改変を開始するというVリーグ機構。果たして今度こそ新たな挑戦は実を結ぶのか?

 2022-2023 V. LEAGUEの開催を間近に控えた10月11日、一般社団法人日本バレーボールリーグ機構はリモートにて記者懇談会開催した。今回「記者会見」ではなく「懇親会」とした理由は、メディアとともにVリーグを盛り上げていくための意見交換の場とするためだという。
 この日の懇談会では、各メディアから出された、コロナ禍で中止や再試合となった試合の取り扱い方について疑問に答えるのが主だったが、1994年のVリーグ開幕以来、何度も議題に上っては消えてきた「Vリーグの完全プロ化」にも話が及んだ。
 その中で、今年からVリーグ会長に就任した國分裕之氏は「今すぐ完全プロ化にするとは言えないが、今までとは違った方向性を模索しており、企業ともしっかり話し合いを図った上でさまざまな方向性を探り、2024年を目処にVリーグを改変して行きたいと考えている」と述べ、将来の完全プロ化を目標に据えて動き出す意向を明らかにした。
 競技人口としては現在でも世界一を誇るバレーボール。Vリーグの前身である日本リーグ時代には、バスケットに観客動員数で遅れをとる日が来ようとは、だれも考えてもいなかったに違いない。
 この人気凋落の裏には、かつて人気競技としてスポーツ界に君臨してきた組織的な「驕り」があったことは否めない。さまざまな人気競技が誕生する中、旧態依然とした体制で組織変革を怠ってきたのは事実であり、プロ化以前にファン目線、選手目線を大切にしたリーグ運営を行わなければバレー人気の復活は望めないだろう。
 今回の懇談会でも、2024年までにどういう改変を行うのかといった具体的な説明はなく、ロードマップも示されていない。「将来的な本格プロ化」というお題目はいいが、これまでと同様「絵に描いた餅」にならないことを願うばかりだ。

取材・文◎山路洋子

※記事および写真の無断転載&複製を禁止します。

協力:一般社団法人日本バレーボールリーグ機構

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