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パナソニックパンサーズ新加入選手とチームの今後について福澤達哉さんに伺いました!

パナソニックパンサーズ新加入選手とチームの今後について福澤達哉さんに伺いました!

西田有志選手と山本智大選手の新加入で
リーグ全体を牽引するチームに成長して欲しい!

現在日本代表選手として活躍している2人の選手が
パナソニックパンサーズへの入団発表をした
オポジットの西田有志選手とリベロの山本智大選手だ
この二人の加入によって、代表メンバー6人が在籍することになったパンサーズ
実力派の2人が加わることで、来季はどのようにチームが変化していくのか?
パンサーズ・アンバサダーである福澤達哉さんにお話を伺った

――この度、西田有志選手と山本智大選手の移籍が発表されましたが、どのように感じていますか?

 世界でも十分戦える選手2人がパンサーズに入ってくれたことは、パンサーズのアンバサダーとして、とてもうれしく思っています。

――これで6人の代表選手を抱えるチームとなりましたが、パンサーズは今後どのようになっていくと思われますか?

 今まで以上に話題性をもったチームになるのは間違いないと思います。その分当然選手たちには、結果を出さなければならないというプレッシャーが大きくのしかかってくるとは思いますけど……。でも、かつてのプロ野球でいえば、巨人がいることで球界全体が盛り上がったという事実があるように、パンサーズがオピニオンリーダーとして、バレー界をリードする存在になればいいと思っています。

――バレーをよりメジャーにするために、パンサーズを成長させていきたいということですか?

 どんなスポーツであれ、競技そのものを盛り上げるためには、人気・実力を含めて全体を引っ張っていけるチームが必要不可欠だと思うんです。バレーボール界ではパンサーズがそういうポジションになって欲しいという思いはあります。今回彼ら2人が加入したことで、そうなれる可能性が一気に上がったと感じています。2人には試合でいかんなくパフォーマンスを発揮してもらって、だれが見ても「パンサーズはVリーグのトップチームだ」と言ってもらえるような存在にしてもらいたいですね。

――Vリーグの中でパンサーズの役割をどのようにしていきたいと考えていますか?

 これから日本のリーグは国内のファンを増やしていくと同時に、もっと世界から注目されるリーグにならないといけないと思うんですよ。リーグの価値を上げて競技者数を増やし、その中から優れた選手が生まれることによって、結果的に強い代表につながるというのは間違いない。そういう意味でもパンサーズがフロントラインに立って、いわゆる有名選手たちのパフォーマンスをきっちり見せていかなければと思っています。

――Vリーグの現状を考えると、客動員数を増やすことは重要課題の1つですよね。

 そうですね。パンサーズ自体もエンターテインメントという部分にも年々力を入れるようになってきており、ホームゲームの演出を含めていろいろなことを実践してきています。その中でメディアでも関心度が高い選手が入ってくることで、一気にブーストしていけるのではと考えています。

――ホームゲームの演出以外、何か積極的に取り組んでいることはありますか?

 今年に関して言えば、タイでエキシビジョンマッチを組むなど、アジアに視野を広げてやっていくという戦略を立てています。バレー界に何か新しい事例を作りたいっていうのが我々の目標でもあるので。

――今後、よりバレー界を盛り上げるためには何が必要だと思いますか?

 Bリーグがなんでこんなに盛り上がったのかを考えてみた場合、エンターテインメント性の部分で、今までその競技を見たことのない方でも、1回行ってみようかというファンをきっちりと囲っていって、地域に根差したクラブにしていったことが大きいと思います。それが、今のBリーグの盛況につながっていると思う。
 また、Bリーグに限らずJリーグも発足したときから、プレー以外のところでもきちんと集客できるかを考えてやってきた。かつて野球は競技中心のファンだけでも成立していましたが、数多くのスポーツが注目されるようになって危機感を覚えたのか「カープ女子」といったようにエンタメ性を高めることによって、新たなファンを獲得しようという戦略をとるようになってきています。ファイターズの「エスコンフィールド」もそうですよね。
 今、これだけエンターテインメントが多様化し、バレーだけでは太刀打ちできないという中で、バレー以外の見せ方ももっと工夫しなければいけないし、できると思うんです。たとえば、イベントで西田選手の素の部分を見せるといったことも魅力の1つになるでしょうし、バレー以外の話題でも取り上げられるようになっていくことが、バレー界全体にとって有意義なことなんじゃないかと思いますけどね。

――何年か前、チームの東京移転案があるという噂を聞いたのですが、西にチームが偏っている現状を考えると、パンサーズが関東に来てくれるのはウェルカムなのですが……。

 そうですねぇ(笑)。バレーはやはり企業スポーツっていう要素がありますので、すぐには難しい部分がありますね……。しかし、今後まだリーグの体制も変わるでしょうし、パンサーズだけでなく、いずれはさまざまな面での変革はあるんじゃないかと思っています。今はバレー人気、特に男子バレーの人気が上がってきていているので、大きな転換期だとは感じています。何とかこの流れをつかまないといけない……。
 でも、リーグの箱だけ変えればいいということではないので、やっぱりクラブ単位で、できることを1つでも2つでも努力して積み上げていくしかない。東京グレートベアーズは、去年のリーグで8000人の観客を集めることに成功しましたが、やりようによっては、他のチームもできるはずなんです。そのためにはまず前提として、各クラブ、各選手がどれだけ課題意識をもっているかが大切。今の時代、選手個人の発信力にも依存する部分が多いので、リーグの未来を考えて自ら発信するというマインドをもった選手が、数多く出てきてくれればとも思いますね。

――ありがとうございました。

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取材・文:HEROES編集部
協力:パナソニックパンサーズ
https://panasonic.co.jp/sports/volleyball/

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